新型コロナウイルス感染症について(コロナワクチン接種・当院の感染予防対策等)
050-5840-3205

24時間予約受付

Web予約

診療内容肌の悩み

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎の症状と歴史

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返す病気です。上半身に症状が強く、鼻炎やぜんそくなどの他の症状を伴う場合もあります。通常、幼少期に発症し、多くは成人期に改善傾向を示しますが、成人発症、成人期悪化の方もまたおられます。真の原因は不明ですが、昔の報道番組の影響で治療に有用なステロイドを忌避して難治性になった方やアトピービジネスと言われる商法が問題になった時代もありました。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の病態に関して一番新しい考え方は、リンパ球の活性に異常が生じて皮膚に炎症が持続すること。かゆみによる掻把や角層機能が低下することでアレルゲンが侵入し、さらに炎症が悪化する。このような悪循環が起こることで重症化していくとされています。

当院での治療方法

標準治療(ステロイド外用薬による治療)

まず保険医として、皮膚科学会のガイドラインに即した標準治療をおすすめしています。それは経済的に一番負担が少ないからです。病変により、ステロイドの強さを使い分け、寛解状態(症状を改善させ、湿疹やかゆみのない日常生活が送られる肌の状態)の導入を行います。その後、徐々にステロイド使用の間隔を空け、副作用を考えずに使用できる週に1~2回の外用で、ほぼ皮疹のない状態維持を目指します。

  1. 1

    悪化因子の除去

    血液検査を行います。花粉や汗、ハウスダストなど、検査で明らかにされた悪化因子を避けるよう指導します。
  2. 2

    寛解導入・地固め療法

    十分な強さと量のステロイド外用剤を十分な期間使用し、発疹がほぼ無い状態にまで治療を続けます。その後、状態を維持するよう、ステロイド以外の外用剤も加えていきます。
  3. 3

    プロアクティヴ療法

    保湿剤を併用し、徐々に外用間隔を開けて治療を継続します。 図版:プロアクティヴ処方
図版:プロアクティヴ処方

このような方におすすめです

重症な患者様や標準治療が奏功しない方のための治療法

重症化してしまう患者様には、新規抗体製剤やJAK阻害剤が非常に有効で、健康保険を使用できます。当院は、日本皮膚科学会の生物学的製剤使用認定施設です。

このような方におすすめです

※薬剤が高額なため高額療養費の事前申請(限度額認定表の交付)をお願いしています。

治療方法

①生物学的製剤(デュピルマブ)

皮膚の内部で免疫細胞が産生する物質の働きを抑えることで皮膚の炎症を抑え、かゆみや皮疹などの症状を改善する注射薬です。副作用は少なく、長期寛解に使用しやすい薬剤です。在宅で自己注射することも可能です。

② JAK阻害薬(リンヴォック®オルミネント)

1日1回で服用時間の制限がないアトピー性皮膚炎治療のための飲み薬です。今までの治療では十分な効果が得られない、思春期・成人アトピー性皮膚炎患者様に服用していただけます。細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を果たすヤヌスキナーゼ(JAK)に対する阻害作用があり、免疫反応の過剰な活性化を抑制します。アトピー性皮膚炎を改善する薬剤です。

上記2剤の療養費については薬局と協力し、事前に分かりやすい説明を心がけています。

③免疫抑制剤(シクロスポリン)

ステロイド外用薬とは異なるメカニズムで炎症を抑える内服薬です。通常のかゆみ止めが効かない強いかゆみを抑える効果が有りますが、小学生には使用できません。
患者様負担の少ない、薬価の低い従来型免疫抑制剤です。
高容量長期間使用すると腎臓能の障害があるため、当院では低容量治療を進めています。

日常生活の注意点

ハウスダスト・ダニ抗原強陽性の方の日常生活

絨毯は避け、フローリングで拭き掃除を定期的に行いましょう。秋冬の悪化がある方は布団の丸洗いがお勧めです。高額な布団は必要ありません。

花粉時期の悪化がある方

スギやカモガヤの花粉が皮膚につくと、刺激性皮膚炎を起こすことが解っています。花粉症の季節は室内で洗濯物を干すか、静電気予防効果のある柔軟剤を使用して下さい。PM2.5や黄砂の季節は、天気情報に気をつけてお過ごし下さい。外出後の洗顔も有用です。

マラセチア(汗)抗原が陽性の方

運動後など、汗をかいたらできるだけ早く拭いましょう。後追い汗の予防に、体温を下げる冷たいタオルも有用です。帰宅後すぐにシャワー浴びることが汗による悪化対策として有効です。

診療内容一覧

Access & Consultation hours

アクセス・診療時間

アクセス

〒574-0046 大阪府大東市赤井1-5 ラプラス住道2F
JR学研都市線住道駅より徒歩2分

診療時間

診療時間
9:30〜12:30
16:30〜19:30

※休診日:水曜・土曜午後・日曜日・祝日
※臨時休診については、更新情報をご覧ください

Pick up

ピックアップ

電話予約

Web予約

診療時間・
アクセス