巻き爪・陥入爪
このような症状です
- 窮屈な靴、深爪、遺伝、スポーツ、加齢などの原因で爪が皮膚に食い込んだ状態。
- 靴による圧迫や足の爪をぶつけた、などでも起こりうる。
- 爪が丸く巻くように生えている。
- 爪が皮膚に食い込んで炎症を起こし、痛みを伴ったり、膿むことがある。
当院での治療方法
1. 弾性ワイヤー治療(保険適用外)
通常爪切りで切る”爪の白い部分”に穴を開け、ワイヤーを装着する治療法です。自費治療となります。1趾5,000円~6,000円(税別)
ワイヤー治療のリスク
効果がある場合ワイヤーの端が爪より上に少し出ている状態になるため、靴下やストッキングに引っかかる場合があります。(受診時カットします)
爪が割れてしまうことが時々あります。
過矯正になり爪が湾曲することがあります。
2. 巻き爪マイスター矯正法(保険適用外)
スプリング+弾性ワイヤー製装具を爪に装着することにより、張力によって両サイドを持ち上げ、爪が内側へ巻いていこうとするのを防ぎながら矯正します。長期間矯正(6か月迄)することが可能です。
母趾(親指)7,000~8,000円(税別)
巻き爪マイスター矯正法のリスク
物理的な作用による治療のため、爪の厚さや湾曲度合いによって治療効果に差がでます
爪が薄い方は、爪の表面がぼこぼこする。または、浅い亀裂ができるなどの可能性があります
運動の程度により外れることがあるので、その時は無くさずご持参ください
3. 陥入爪手術(日帰り手術)保険治療
当院では、局所麻酔下で陥入した爪側縁をカバーするガーター法を用いています。プラスティックのチューブを爪の食い込んでいる部分に挿入し、痛みを和らげる方法です。巻き爪でないのに爪が肉に食い込む「陥入爪」や「肉芽」(にくげ)を併発している場合は、爪母を切除する必要のないこちらの方法が有効です。
※肉芽とは、傷や炎症によりできてくる赤く柔らかい粒状の結合組織
陥入爪手術(ガーター法)のリスク
麻酔時に痛みが伴う治療となります。また、しびれ感の遷延など麻酔に伴うまれな副作用がおこることがあります。
体液が滲出している場合は、すぐに外れてしまうことがあります。
二次感染の可能性があるため、抗生剤の服用が必要です。
こんなことに気を付けましょう
- 深爪をしない。深爪は、爪先の皮膚の肉の部分が増え、食い込む原因になります。
- 爪は四角くなるよう出来るだけ直線になるように切りましょう。
このような切り方を「スクエアカット」と言い、巻爪予防に大変有効です。 - 足に合う靴を履く。
靴先が細いパンプスや小さい靴や大きい靴をはくと、爪が圧迫され、変形の原因となります。 - ひざを上げて歩き、かかとから着地するようにしましょう。
歩行によって下から圧力をかけることが爪を守るために必要です。